環境教育ミーティングに参加し、はろと別れた僕は、その後も環境教育に関するセミナーやイベントに顔を出すようになりました。
その中で、僕の中にある2文字が浮かんで来たのです。
―休学。
僕の探し求めた進路は、きっと環境教育にヒントがありそうだ。
でも教育学部にいても、学校教育の勉強しかできない。
来年は4年生。学校教員を目指さなくなった今、社会に出る前にもっと色んな経験をしなければ!
そう思ったのです。
僕は1年間の休学を決めました。
休学期間中、僕は農家でのバイトや各地への旅、環境教育で出会った仲間との活動など、様々な経験をしました。
この1年間、たくさんの人と出会い、本当に充実した1年になりました。
しかし
1年後の4月に復学した僕を待っていたのは
無気力。
充実した1年の休学期間を過ごし、自然の中で子どもと関わる仕事をしたいという思いが固まり、僕の頭にはすでに学校教員への道はありませんでした。
僕は教育学部で学校教育を学ぶ意味を見出だせなくなっていたのです。
復学し、あと1年で卒業にも関わらず、しだいに僕の足は大学へと向かわなくなっていきました。
卒業に必要な単位を取ることもできず、10月には早々に留年が決まってしまいます。
俺何やってんだろう…。
そんなことを感じていた11月、僕はちょうど2年前に交わした約束を思い出します。
あいつはもう日本にかえって来たかな…。
僕ははろにメールを送りました。
すると…
メールが…
返って来たのです!
『もう長野にいるよ!どんちゃんの連絡先失くしてしまったから連絡来るの待ってたんだよ!』
なんだそれ!!
大事な約束をしたのに連絡先失くすなよ!笑
とにかく、僕ははろと会う約束をしました。
彼と会えば、今の無気力な大学生活を打開するきっかけになるかもしれない。
何かしたいという僕の思いは高鳴りました。
いや、ただ純粋に彼に会いたかっただけかも知れません。
2年越しの約束が―
今、果たされる―
何かが―
動き出す―
〜つづく〜